図書4【エキスパートナース2025年1月号 特集「業務改善・効率化の参考に!」】

訪問看護ステーショングリーンでは所属している看護師の学習・成長をサポートするため、様々な書籍を購入しスタッフへ貸出を行っています。

先般も紹介させて頂きましたエキスパートナースですが、今月号は少し管理・経営者視点に近い特集でした。
近年の少子高齢化のあおりを真正面から受けているのが、介護医療業界です。
働き手は減少してるのに、利用者は急拡大中なのですから…
そのため、限られた人的リソースで安心・安全な医療サービスを提供できる体制を構築する為の業務の見直しや改善、効率化は喫緊の課題なのです。

今回の特集の中で私が最も興味をもったのが…
記録・電子カルテ入力の効率化

病棟でも課題となっていると思いますが、訪問看護の業界でも大きな課題となっているのが【記録の入力業務】です
なぜならば、時間外労働…いわゆる残業の原因の大部分がこの記録業務が所定労働時間内で完了しないことにより発生しているからです。

しかしながら「記録を効率化」という表現から、記録が画一的なデータの羅列になり「対象者の声やニードが記録に反映されなくなるのでは?」と危惧される看護師の方もいらっしゃると思います。
今回の特集の中で、この課題の改善に取り組んだ事例では【リアルタイム記録】への挑戦をしていました。
ケア実施から記録までの時間が乖離すればするほど、記録は「記憶」の掘り起こしという作業が多くなります。
また、記録という情報を欲している同僚達の業務にも悪影響が出てしまいます。
そこで、ケア実施から該当する記録の入力が完了するまでの時間を1時間以内に収める取組が行われた訳です。

これを実現する為には
・看護職員の記録に対する意識改革
・人員の配置
・記録ツールの整備
等々、様々な施策が必要となります。 障壁の多いアクションではありますが、是非当事業所でも目指したいところです。

余談ではありますが…
昨今、世間を騒がせた訪問看護事業者の不正請求の手口の中には
「早朝、深夜」に訪問看護の提供を行った訳ではないのに「早朝・深夜加算」を算定する
という事も行われていたと聞きました。
これらの不正は電子カルテのデータベース内のログをチェックする事により確実に見抜けます。
記録の真正性を確保する上でも「常日頃からリアルタイム記録が実施されている」という事実は重要なのです

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