訪問看護ステーショングリーン - 理解してから理解される
第4の習慣は
win-winの設計図を描くノウハウであり
この習慣単体では設計図を描き、更に成果物を生み出すという段階まで到達することは出来ません
前回ご紹介したように
Win-Winには5つの側面があり
特に⑤プロセスが機能しなければ
双方が自分の利益のみを考えている様な状態となり、お互いが納得できる第3案なんて生み出せる訳がないのである
故に、設計図ともいえる③協定作りに至らない
漫画ブルーロックにおいて
win-winを構築するのに失敗した良い描写がある
同点で進行する試合、あと1点で決着がつくという状況で
主人公はチームメイトに協働を提案します
その内容は
チームメイトはアシスト役、主人公は得点する役という策
主人公は双方にメリットのあるWin-Winを提案したつもりです
しかし、その提案は「自分で点を取りたい」チームメイトにとっては
受入れ難い内容でだった為、激しく拒否されます
まず理解に徹し、それから理解される
例のように利害が不一致となり協力し合えない事は
現実でもうんざりするほど起きます
他者と衝突したとき、意見が合わないとき
自身の目に映る出来事を、自分の知識と経験を総動員し、自身の価値観に従って解決に導こうとしていませんか?
しかし、それは自分にとってWinだったとしても、相手にとってLoseになっているかもしれません。
ではどうすればいいのか
今まさにWin-Winを構築しようというプロセスにおいてこそ、第5の習慣が必要になるのです
自分のメガネだけで世界を見ていると、他者と自分の間に隠れている問題に気付く事が困難になります
この対処すべき本当の問題にフォーカスしなければWin-Winは成しえません
どうやったらこの問題に気付く事ができるようになるのか?
そのために必要な姿勢こそが…
共感による傾聴
”共感とは、相手の視点に立ってみることである。相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ることである。
それによって、相手のパラダイム・相手の気持ちを理解することである。”完訳7つの習慣 P452
この姿勢により、向かい合って議論していた人達がいつの間にか隣に立ち、同じ方角を向いて対処すべき本当の問題について話し合う事ができるのである
お互い利益があると考え作戦を提案したのに、チームメイトに断られ苛立つ主人公
しかし、試合が進行していく中で
人は誰しも自分の物語の主役であり
そのパラダイムに従って行動している事に気付きます
その考え方に基づくと、先程チームメイトへ提案した設計図は自分の目線だけで描かれていたものであり、チームメイトが求めている成果をないがしろにしていたのです
あと1点で試合が終了するという局面において、Win-Winを描く為には
双方が納得できる成果が得られるものでなければなりません
主人公の成果はチームメイトの成果と共存できる内容に書き換える必要性に迫られます
こうして相手の事を深く理解したら、今度は理解してもらう番である。
そのためには自身の考えを論理的に道筋立てて伝える必要がある。
大切なのは相手のパラダイムや関心事を深く理解し、その理解に沿って自分の考えを表現する事
そして理解される
”あなたのプレゼンテーションは、最初に考えていたものとは違ってくるかもしれない。
相手を理解しようと努力するうちに、自分でも何かを学ぶからである。”完訳7つの習慣 P490
相手を理解したとき、Win-Winを描く上で必要とされる側面のひとつである①人格が機能し始めます
・誠実さ(譲れない部分)
・豊かさマインド(自身が既に満たされている事)
・勇気とおもいやりのバランス(自身の価値観を踏まえて相手の為に提案できること)
これらの要素が当初思い描いていたWin-Winを実行可能な形へ書き換えていくのです
では、先程の続きを見てみましょう
Win-Winを描くには相手を理解する必要があることに気付いた主人公ですが
機会を見出そうと四苦八苦します
そこへ上司が力を貸してくれます
これにより主人公は「認められている」という自己肯定感が高まり
安心して目標とする地点を変更します
これは前述した豊かさマインドが満たされた状態です
主人公は目指す成果を
「得点する」ことから「ライバルに勝つ」ことへと解釈を拡大します
これにより、チームメイトの成果と共存可能となりました
そして、チームメイトへパスをして
得点機会を提供します
チームメイトも主人公の意図を理解し、期待に応えるべく行動します
結果、チームメイトは念願のゴールを決めてチームは勝利
主人公も目標としていた「ライバルに読み勝つ」に成功します
見事にWin-Winを達成したのです
こうして
双方謝罪し、そして称え合い信頼関係が一層深まるのである
この様に、第4の習慣を成立させるには
第5の習慣が欠かせない要素となっているし
続く第6の習慣も、第4の習慣を実行するために重要な要素となっています
次回は
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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