訪問看護ステーショングリーン行動規範-Win-Winを考える
私なりの見解で7つの習慣を説明するこの企画、今回で5回目、折り返し地点となります。
をお伝えし、第1の習慣・第2の習慣・第3の習慣を実践する事で
依存状態から自立の段階へと進み
私的成功に至るというお話を致しました。
続く第4の習慣は
Win-Winを考える
です
Win-Win
Win-Winとは、自分個人や所属する組織のみならず、目的・価値観・経験・スキル等
その他様々な点で異なる者同士が、互いに協力し
どのような目標設定であれば双方の利益となる結果が出せるのか
それらを取り決めた合意書と言えます
この合意書を作り上げる手順、仕組みの実践が第4の習慣となります
そして7つの習慣では、この合意書は5つの側面から構成されていると説明しています。
5つの側面
”まず人格があって、それによって人間関係が築かれ、そこで協定ができる。
合意に至るまでの流れを円滑に進めるための構造とシステムが必要だし、プロセスも重要だ”完訳7つの習慣 P398
人格とは第1~第3の習慣で身に付く誠実さをはじめとした「心豊かな成熟した人」である
そして、人間関係の構築には十分な信頼残高が必要となる
(残りの側面については、是非7つの習慣をお読み下さい)
さて、この信頼残高とはなんでしょうか?
信頼残高
信頼は他者と協力しあう上で必要不可欠な要素であり
数値化もできないし、目視する事もできません
しかし、人とヒトとの間には確実に存在しており
まるで銀行にお金を預けたり、引き出したりするかのように他者との間で信頼を預け入れたり、引き出したりが起きるのです
この信頼はあなたが他者と出会った時から取引が開始されますが、ときには会う前から口座開設され取引が開始されることもあります。
第一印象が最悪だったり、ややもすると会う前のアポイントの段階で信頼を損なう事があるからです。
逆に、あなたの保有している資格・所属している組織によっては、最初からある程度の信頼残高を預け入れた状態で関係構築を図る事ができるかもしれません
では信頼残高が0、またはマイナスの状態では何が起きるのか?
考えるまでもないとは思いますが
ブルーロックのワンシーンを基にイメージしてみましょう
主人公はチームを勝利させるには
選手同士それぞれの個性を活かし、相乗効果を発揮させる事が重要だと考えています。
漫画内ではこれを「化学反応」と呼称しています
主人公は新たに加わった仲間と共に
Win-Winとなる戦略を練るため話を持ち掛けます
ところが、新たに加わった仲間は
自分でゴールを決める事にこだわり、共にWin-Winを描く事が出来ません
これは信頼関係が構築出来ていないことが大きな要因です
結果として、チームは相手にリードを奪われ追い詰められます
このように現実においても信頼関係がない相手と協働する際は
「相手が何を求めているのか?」
「相手がどういう人間なのか?」
等を探る事に労力を要してしまい、なかなか目の前の問題の本質に対して議論するに至らない事が多いのではないでしょうか
では信頼残高がない場合、どのようにWin-Winを描けば良いのか?
Win-Win or No Deal
前述したように信頼残高に十分な蓄えがない場合や
双方の価値観の隔たりが埋まらなければ
Win-Winの形成は非常に困難です
もし、それでも無理矢理Win-Winを目指すのであれば
相当の時間や労力を要すかも知れませんし
場合によっては一方が根負けし、Win-Loseの結果になってしまうかもしれません
そんなときは
無理に合意形成をする必要がない
というパラダイムも選択肢にある事を覚えておいて下さい
No Deal(取引中止)
”お互いの意見の違いを認めて、「合意しないことに合意する」ことである”
完訳7つの習慣 P392
自身の達成したい課題・目的は、今向き合っているパートナーとでなければ挑むことが出来ないのか?
本当に今やらなければならないのか?
そうではないならば、「取引しない」という選択肢を持つことで
もし、合意に至らなくとも
「また機を改めても良い」
「異なるパートナーと挑むこともできる」
このように心にゆとりを持つことで、誠実に目の前の相手とWin-Winの設計図作りに取り組むことが出来るようになるのである
先程のブルーロックの続きを見てみましょう
チームメイトとはWin-Winを描く事は不可能であると判断し
主人公は自分達だけで勝つことを選択します
目指していた「力を合わせて勝利する」という結果ではありませんでしたが
これを機に双方で信頼残高を積み上げ、次の試合に向けてWin-Winを描く土台を築く事に成功します
試合後、主人公とチームメイトは
・謝罪し
・相手の事を理解し
・誠実さを示し
信頼を深めていきます
そして、次の試合ではWin-Winを描く事に成功します
第4の習慣は、協働のための設計図を描く習慣ですが
第1~第3の習慣、そしてそれにより築かれる信頼が重要であることがおわかりいただけたでしょうか
では、長くなってしまったので続きはまた後日
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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